【ピアス 腫れ】原因別に正しく治す『見分け方&対処法』|看護師が解説・ピアスケア | ピアスケアの理由

ピアスの炎症(赤い・腫れた・痒い・痛い)

ピアス:炎症(赤い・腫れた・痒い・痛い) ピアストラブル

腫れの原因は色々。

  • 金属アレルギー
  • 刺激(ピアスの形・消毒)
  • 治りかけ
  • 感染
  • 圧迫
  • 内出血
  • デキモノ

対策を間違えると悪化の原因に・・・。

腫れの特徴と対策を、原因別にひとつずつ解説していきます。

ご自身の腫れの症状と照らし合わせて、正しい対処をしてくださいm(__)m

間違っても、むやみやたらにドルマイシンやゲンタシンをぬらないでください

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​ピアスが腫れる原因

傷や衝撃(刺激)を受けたとき、細菌やアレルギー物質が侵入した時、体はまず有害物資を処理します。

処理を担当する「血液細胞」たちが、傷口まで到達できるように血管の隙間が大きくなるんです。

これが「赤み」の原因です。 熱も持ちます

ピアスホールでバイキンや汚れを白血球が食べる.

​​ちなみに、痛み物質と痒み物質も出てくるので、痛くて痒いことも。

一緒に「体液(浸出液)」が傷口へ向かうので、体積が増えて「腫れ」になります(><)

​​それでは、原因別の腫れの説明と対処法ですm(__)m

赤い・痛い・痒い:原因別の対処法

金属アレルギー ≪最重要≫

「私アレルギー持ってないんですけど・・・」っていう人も、一旦ストップ!
ここは絶対に確認してください。

症状:
黄色くサラサラした液体が出て、かゆいことも多い。
赤みは穴の周囲に濃く現れることがほとんどですが、首や顔に広がる人も。

アレルギーは突然発症します。
今回がアレルギーなのかどうか、それはどっちでもいいんです。

​問題なのは「炎症」を起こしているときには普段よりアレルギーになりやすくなるということ。

もし、「絶対大丈夫なピアス」じゃなければ、とりあえず交換

交換して2~3日で症状が改善してきたら、アレルギーだった可能性も高いです。

刺激(触りすぎ・ピアスの形・消毒)

症状​:
パリパリした液体が着くことが多い、血が混じることも。
酷くなると感染を起こして化膿(ドロットした膿が出現)する。

イチバンありがちなのがコレ。
ピアスを開けたら「回す」とか「動かしながら洗う」とか「消毒する」とか…
傷には刺激的すぎるケア方法が出回っています。
大丈夫な事もあるかもしれませんが、負担が大きすぎます(・・;)

ピアスの形もぜひ確認を。

  • リングのピアス
  • 揺れるピアス
  • 大きなピアス
  • 重たいピアス

このあたりはトラブル時、NGです。

リテーナーなどを軽いピアスを使って耳を休めてあげてくださいね。

また、寝ているときに圧迫してしまっている人も多いようです。

私は、円座みたいに穴があいたクッション(ドンキにある骨盤矯正のクッションとか)に耳をハメて寝ています(^▽^)/

基本的なピアスケアの確認もお忘れなく♪

治りかけ

症状:
ファーストピアスを開けて数日。
​丁寧にケアをしているのに、なんだか腫れている気がする…そして痒いかも。

​耳に突然穴をあけるピアッシング。
しかも金属の棒を突き刺したまま!体は大パニックです(^▽^;)笑

衝撃で一部の細胞は破壊されて死骸に。バイキンだってウジャウジャ。
体はまず、せっせと止血をしますので、直後は腫れることはあまりありません
(そこで腫れるとしたら、いじりすぎです)

止血が終わったころから、バイキンや細胞の死骸を回収するために血管を太くして血液細胞が総動員されます。

その働きで腫れてしまうのは、生理的に仕方がないことなのです。

あけて3日~1週間前後の腫れ、特に軟骨はなりやすいです。
とにかく清潔と何より「安静」を保って様子を見て!
ホットソークもいいですよ(*^-^*)

気になって耳を触ったり、裏側を確認したり…は絶対NG

腫れでピアスが埋まりそうなら、躊躇なく交換を(><)

感染(バイキンが入った)

症状:
ドロッとした膿が出る。血が混じっていることも。
​痒い事が多い。肉芽を伴うことも。

こちらもアリがちなトラブル。

傷口には少なからずバイキンが住んでいるのですが、体は「免疫」で頑張って戦っています。
この「免疫」がバイキンに負けたら「感染」して膿むのです。

免疫機能が頑張って戦うときに、「腫れ」が出現します。
こんなときは「刺激」をしないように気をつけながら「感染対策」を。

圧迫(血の巡りが悪くなった)

症状:
ピアスのある耳が腫れぼったい。
他の症状はあまりない。
けっこうキツイ、重い、太い物をつけている。

​1で説明をした浸出液が、耳にたまっている、つまり浮腫(むく)んでいる状態。

ほとんどの場合、ピアスによる圧迫で血流が悪くなっている事が原因です。

ピアスをゆとりのある長さで細めのストレート軸に交換し、ホットソークで循環を良くしてあげましょう。

参考 ピアスの重さ・素材の比較

内出血(赤~紫→黄色)

症状:
その名の通り内出血。

いじりすぎです。

ホンノリ赤いのではなく、濃い赤で、だんだんと色が赤紫→赤→黄色と変化していくことが一般的。

場所が移動してくることもありますが、普通の事なので慌てないで。

病院に行ってもどうしようもないので、家で安静に・・・
ちなみに安静にしても出血が止まらない場合は病院へ。

デキモノが赤い

症状:
腫れというより、デキモノが出来ているほうが気になる。

膿が溜まったデキモノができている場合と、肉芽が出来ている場合がほとんど。

デキモノのページへどうぞ↓

ホットソークは効くの?

ホットソークは、患部を温めて血管を広げる=循環を良くすることで、細胞の動きが活発となり自己免疫力を高めることができます。

ただ、炎症を起こして痛いとき=既に血管が拡張している時に、更に患部を温めると、逆効果な事もあります・・・

医学界では一般的に

  • 急性期(腫れの初期)には冷やす
  • 慢性期(長引く腫れ)には温める

と言われているのですが、判断は難しいところ。

ホットソークを行って患部が痛んだり、調子が悪くなればやめればいいし、熱いのが負担であれば冷たいホットソーク(笑)をしてあげてもOK。

患部が気持ちいい対処をしましょう。

軟膏は塗るべき?

軟膏は大きく、

  • オロナインのような消毒軟膏
  • ゲンタシン・ドルマイシンのような抗生物質軟膏
  • リンデロン・テラコートリルのようなステロイド軟膏

に分けられます。

これらは腫れの原因を見極めることが大切で、特にステロイド軟膏は腫れ自体に劇的な効果をもたらしますが、感染に弱くなってしまうのでバイキンが原因の場合や塗るのをやめたとたん再燃・悪化する可能性が高くなります。

ドルマイシンなどの抗生物質軟膏は、ピアス愛好家では「救世主」のように扱われることが多いのですが、「薬剤耐性菌」という恐怖の問題について知っている人は少ないです。

オロナインのような消毒軟膏は、傷の化膿予防などにも使われますが、ピアスにおいて劇的な変化を期待することは難しいです。どの軟膏にも言えることですが、汚れをためる原因にもなりかねません。

なので、軟膏を塗るかどうかについては、慎重な判断をして、適切な期間・適切な量だけ使用する必要があります。

かなり判断が難しいケースもありますので、ぜひ信頼できる皮膚科や形成外科の先生などと一緒に治療にあたってください。

マニアックなまとめ(自分用)

​腫脹・・・血管浸透圧の亢進
炎症・・・
①物理的因子:損傷・紫外線・外圧
②科学的因子:湿疹・pHによるもの(クエン酸療法)
③生物的因子:感染
※加圧により血流不全を起こすと、更に血管の拡張を起こそうとして浸出液が浸出→浮腫
赤い肉・・・良性肉芽の形成
(肉芽組織は乾燥、物理的刺激に弱い→湿潤環境・安静・減圧)
●組織の損傷→プロスタグランジン・ブラジキニン(肥満細胞を刺激→ヒスタミン)の生成→疼痛
●血管の破綻
血小板活性因子:血小板の集結→サイトカインの生成、またセロトニンの分泌→血管収縮
血管内皮細胞:エンドセリンの分泌→血管収縮​
●血管浸透圧亢進
ブラジキニン(→疼痛)・ヒスタミン(→掻痒感)→血管の拡張→発赤・熱感
血漿成分の浸出→腫脹
疼痛・・・障害刺激と組織損傷
●組織損傷(疼痛物質*ロキソニン:COXを阻害)
●障害刺激(機械的刺激・熱刺激)
→侵害受容器→神経終末→神経線維→脊椎→
①旧脊椎視床路→視床下部→大脳皮質→鈍い痛み
②新脊椎視床路→視床→大脳皮質→鋭い痛み
(*アセトアミノフェン:視床と大脳皮質の疼痛閾値の上昇)

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