【ピアス】ステロイド・抗生物質の恐ろしい副作用|看護師が解説・ピアスケア | ピアスケアの理由

​ピアスの軟膏【危険性と正しい効果】

ピアスの軟膏 ピアストラブル

はじめに…一般サイトを拝見していると、ピアスのトラブル肉芽・デキモノ腫れ・感染出血や痛みなど)に、安易に抗生物質やステロイドの軟膏をオススメしている傾向にあります。

でも、軟膏の正しい使い方、恐怖の副作用・・・案外知らない人が多いんです。

このページでは、軟膏の種類ごとに

  • 効果副作用、デメリット
  • ピアッシングに使えるかどうか
  • 肉芽や腫れに効くか

…について、分かりやすく解説していきます。

※抗生物質や抗菌剤・ステロイド軟膏・オロナイン等の多くの軟膏基剤はワセリンなどのです。
ぬりっぱなしにすると、汚れが溜まるので、石鹸やお湯で落としてあげることも大切ですよ(*´▽`*)
塗り方と洗い方のお勧めとしては…ホットソーク→入浴→入浴の最後に洗浄→乾かして軟膏(軸に塗ってスライドで穴の中へ)という流れです(^^)

では、詳しく解説していきます!

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軟膏にも副作用がある

まず、軟膏には副作用が無いと思っている人が多いようですが、それは違います。日本皮膚科学会では

創部に,肉芽形成促進や上皮化促進目的以外の外用薬を併用することの利点は明らかでない.特に,抗生物質(抗菌薬)含有軟膏を使用する場合には,細菌に対して耐性を獲得させる可能性があるために推奨できない

創傷・褥瘡・熱傷ガイドライン―1 – 日本皮膚科学会

…と、とくに抗生物質軟膏を不必要に使うことへ懸念が示されています。

抗生物質による薬剤耐性菌(クリックで当サイト別ページ)は、今世界レベルの問題です。

現在、薬剤耐性(AMR)によって世界では年間70万人が死亡しています。このまま何の対策も講じなければ、約30年後には1,000万人が死亡すると予想され、がんの死亡者数を上回る可能性があります。

かしこく治して、明日につなぐ~抗菌薬を上手に使って薬剤耐性(AMR)対策~

軟膏に関わらず、ぜひ、すべての人に知っていてほしい問題です。

とはいえ、やはりお薬に頼らないといけないときもありますよね。

必ず「信頼できるDrの指示に従う」、もしくは市販薬でも「薬剤の添付文書をしっかり読み」注意点や使用方法について熟知することが大切です。

​1.消毒軟膏

オロナイン

クロルヘキシジングルコン酸塩液という消毒液が主成分です。
アルコールより少し優しいけど、効果的な消毒成分です。
オロナイン以外の市販はあまり見かけないので、消毒液ページで紹介しませんでしたが、クロルヘキシジンは病院でもけっこう使っています(^^;

また、ラウロマクロゴール、硫酸アルミニウムカリウムという2種類の止血作用のある成分が入っています。
そして、ワセリンやオリーブオイルなどの「基剤」となる成分たちが含まれています。

​時々、「オロナインは油が入っているから、ピアスには良くない」という記述を見ますが、先頭でお伝えしたようにほとんどのお薬の基剤はワセリンですので、どれも油です(^^;
私は、ピアスの抜き差しの時や、拡張のときによく使用しています。
(ワセリン替わりですけどね♪安いし匂いが好きなので、笑)

肉芽に効くの?

肉芽には効きません。

肉芽には、細胞を作る機能を弱める「ステロイド」が使われることが多いです。

下に記述していますが。それでも肉芽の種類を見極めなければ、悪化の元になります。

肉芽トラブルは【肉芽の対策と予防】をチェック

ニードルに塗ってもいいか?

よく、オロナインをニードルに使ってもいい?とピアッシング時の質問で聞かれます。
成分としては、充分だと思います。

ただし、添加物が多いためなのか、はたまた手技が悪かったのか・・・オロナインでは出血を止めにくかったという話も効きます。

なので、生粋のワセリン主剤のほうが無難かもしれません。

​2.抗生物質

細菌だけを狙い撃つ薬

ドルマイシン

テラマイシン

ゲンタシン(ゲンタマイシン)

ゲンタシン軟膏 0.1 – くすりのしおり 
ゲンタマイシン硫酸塩軟膏0.1%「タイヨー」 – くすりのしおり

よく病院でもらうのは「ゲンタシン」(ゲンタマイシン)
市販ではドルマイシンテラマイシンが2トップで有名ですね。
全て広範囲の細菌に効果を示します。

雑菌が育つのを阻害する薬品です。
​バイキンをやっつける点では消毒と同じですが、違うのは「バイキンの細胞だけを狙うこと」です。
そのため、狙うバイキンの種類によって種類が多々あります。

「薬剤耐性菌」の問題

とても便利なお薬である反面、近ごろは先程お伝えしたよう抗生物質による薬剤耐性菌の発生が問題になっています。
耐性菌化してしまうと、薬が効かなくなってしまいますΣ(゚д゚lll)

ドルマイシンのように「広範囲の細菌に効く」というのは「広範囲の薬剤耐性菌が生まれる可能性も高い可能性も高いということです。
自分たちの未来のために、使用する時は医師・薬剤師の指示または、添付文書をしっかりと読み、適正範囲内でお願いします。

ぬったり塗らなかったり、ダラダラ続けたり・・・がイチバンダメです。
医者から昔貰ったやつ使おう♪もダメ!特に飲み薬!
ちなみに、市販ではありませんが飲み薬では腸内細菌も死んでしまうので、下痢になることも。
アレルギー発症の可能性もあるので慎重に使わないといけません

肉芽に効くの?

感染性の肉芽にのみ効果を発揮する「こともあります」

下に記述していますが。それでも肉芽の種類を見極めなければ、悪化の元になります。

肉芽トラブルは【肉芽の対策と予防】をチェック

ピアッシングには使わない

冒頭から説明しているように、むやみな抗生物質の使用は「耐性菌」の発生を招き、WHOも警鐘を鳴らすほどの重大事項です。

そして、ちょっと理屈から考えてみましょう( ..)φ

抗生物質=細菌を殺す薬

普段、耳にウジャウジャと細菌が居ますか?

・・・答えは、居ません。良い菌(常在菌)だけです。

しかも、ピアッシングする前、消毒しますよね?無菌とは言わずとも、細菌数は減少します

そこに「細菌を殺すお薬」を使って穴をあける意味がありますか?

答えはNO!ですよね((+_+))

ピアッシング時の止血潤滑目的であれば、何度も言いますがワセリンがいちばんです。

そして、適切なケアをしている限り、「細菌」は住み心地が悪いので増えることは出来ません☆

つまり、ピアスで予防的に抗生物質を使用するのは無意味で、悪影響しかないのです(>_<)

どんな時に、どうやって塗るの?

基本的なケアをしていても、感染の力が強くて治りきらないときに使います。

ピアスのトラブルは基本的なケアをすれば、すんなり治ることが多いです。

詳しくはリンク先を読んでくださいね(>_<)

お薬の説明書に従って1日1~2回程度、必ず塗り忘れないように毎日続け

指定の期間が来たら終了します。

それでも治らない場合はお薬が合っていないか、別の原因が考えられるため、ダラダラ塗り続けることはせずに皮膚科へ向かいましょう。

​3.ステロイド

炎症(腫れ)を押さえつける薬

傷の治り方で説明をした「腫れ(炎症)を起こす命令を出す物質」の力を弱める薬です。

腫れを起こす力が弱くなるので、みるみる炎症は落ち着いてきます。

しかし、「炎症の原因」が残っている場合、お薬をやめたら再発します。

「腫れ」でお困りのときは、こちらのページを参考にしてくださいね

感染に弱くなってしまう

が、反対にバイキンと戦う力も弱くなってしまうという最大の欠点が・・・。(そのため、市販のお薬には抗生物質がセットになっているものばかりです。)

細胞の増殖をおさえる

細胞を作る命令も阻害するため、それを利用して肉芽やケロイドなど、余分な細胞たちを小さくする治療に使われることがあります。

一方、細胞ができにくくなるということは、使えば使うほど、皮膚が弱くなっていくのです。

弱い皮膚は、もちろん刺激や感染に弱くなります。

炎症や肉芽に使用するとしても、薬の塗り方が難しく、「リバウンド現象」のように薬をやめたとたんに酷くなることもしばしば。。。
見てもらう通り、強さや薬にもたくさんの種類があり、適切なものを使用しなければ、副作用だけが出てしまう可能性も。

ピアッシングには絶対NG!

見た目は「炎症」が起きないので、塗っているととても調子が良いように勘違いします。

そのため、時々ピアッシング時にニードルに塗るように説明されているサイトがあり、習って使っている人も多いです。

しかし、先程説明したように「皮膚ができるのを阻害する」薬です。

これから皮膚を作っていくぞ!という、ピアッシングに使うお薬では、絶対にありません!(>_<)

ピアッシング時の止血潤滑目的であれば、何度も言いますがワセリンがいちばんです。

どんな時に、どうやって塗るの?

一時的な理由のとてもツライ腫れや痒み(金属アレルギーなど)を抑えたいときに使います。

また、細胞の増殖をおさえるので過剰な肉芽に対しても使われます。

どうしても原因が分からない炎症が治らない時に使うこともありますが、感染が起きやすくなるため細心の注意が必要です。

塗り方はお薬・症状により異なり、1日1~数回を患部に塗布して症状が収まるまで塗り、症状が収まってきたら徐々に回数を減らしたり、薬の強さを弱くしていって塗るのをやめる方法が一般的です。

肉芽の場合は、薬を使わなくても治ることがホトンド。
肉芽の対策と予防】を参考にしてください。

使う時は、薬の説明をしっかり読み、適正利用の範囲内で
できることなら、お医者さんと相談しながら使用してくださいね。

よく聞くのは「リンデロン」ではないでしょうか?
リンデロンは比較的強めのステロイド薬です。ドルマイコーチ、テラ・コートリルは最も弱いランクのお薬です。
市販で強いのは、ベトネベートN、フルコートFになるかと思います
(近所の薬局で見た限り…(^^;)

リンデロンVG軟膏

リンデロン-VG軟膏0.12%

ドルマイコーチ軟膏

テラ・コートリル軟膏a

ベトネベートN軟膏AS

フルコートf

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