アフターケアに抗生物質は不必要

アフターケアに抗生物質は不必要ピアスの迷信

ピアッシングの時やアフターケアに抗生物質(ドルマイシン・ゲンタシン・テラマイシンなど)をオススメされる方が多いのですが、ピアッシング時の使用はあまり意味が無いことと、色々と注意が必要なことをお伝えします。

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抗生物質の危険性

こちらのページ(AMRのページ)

で説明しているように、むやみな抗生物質の使用は「耐性菌」の発生を招き、WHOも警鐘を鳴らすほどの重大事項ですが、悲しいことに、ピアス業界おろか、一般的にも意外と知られていないのが現状です。

古い考え方の先生では、未だに予防的な投与をされることもあります。

トラブルの予防にはならない

ピアッシングに抗生物質は不必要

ちょっと理屈から考えてみましょう( ..)φ

抗生物質=細菌を殺す薬

普段、耳にウジャウジャと細菌が居ますか?

・・・答えは、居ません。良い菌(常在菌)だけです。

しかも、ピアッシングする前、消毒しますよね?無菌とは言わずとも、細菌数は減少します

そこに「細菌を殺すお薬」を使って穴をあける意味がありますか?

答えはNO!ですよね((+_+))

ピアスだけでなく、手術の傷もそうですが、感染のトラブルが起きるのは早くても傷ができてから3~1週間後。

これは、細菌の数が一定数を超えなければ、感染を起こす(腫れなどの症状が出てくる)ことがないからです。

ではその間ずっと抗生物質を塗り続けるとどうなるでしょうか・・・?

先程お伝えしたAMRの危険性が高まっていき、軟膏を塗る作業で傷を刺激してしまいます。

そして、適切なケアをしている限り、「細菌」は住み心地が悪いので増えることは出来ません☆

つまり、ピアスを開ける時に予防的に抗生物質を使用するのは無意味で、悪影響ばかりなのです(>_<)

感染にも原因菌は色々ある

感染を起こす原因菌は様々で、傷口で悪さをしている細菌が薬が標的とする細菌では無かった場合…効果がないどころか、先程お伝えしたように耐性菌というデメリットのみ、残ってしまいます。

トラブルでお薬をぬる場合も、耐性菌の発生を最小限に抑えるために、お薬の添付文書に従って使用し、できればこのような問題に詳しい医師のもとで判断を仰いでください。

(丁寧な先生では、菌の種類を判別して適切な薬剤を使うケースもあります。)

ニードルでのピアッシングには

ワセリンだけで十分

今お伝えしたように、ピアスの穴あけの段階で軟膏を使用して細菌を殺す必要はありませんよね。

では、ニードルでピアッシングする時にはなぜ軟膏がいるのでしょうか?

理由は2つあります。

  1. 潤滑剤の目的
  2. 止血目的

つまり、ニードルを刺す時やピアスへの接続時に滑りを良くさせるのと、油で患部を覆って止血させようという目的があります。

また、ピアッシングの時にニードルをゆっくり侵入させていくと、途中ニードルの穴を伝って出血が大量に溢れてくることも… ニードルの中に軟膏を詰めておくことで、この出血を防ぐ目的もあります。

つまり、ピアッシングの時に必要なのは、ぬるぬるした油の成分… 軟膏基剤となるワセリンで充分なのです(^^)

オロナインを使う場合もありますが、オロナインには止血効果のある成分が入っている反面、なぜか出血しやすかったという報告もよく聞きます。
これがたまたまか、成分によるものかは分かりませんが、基剤以外にもたくさんの成分が入っていることは注意して下さい。

ちなみに…ピアッシングでは無いですが、医療現場では治療の一環としてカヌラニードルのように、外に筒が付いた注射針で体に管を留置しておくことがあります。

この時には私たちは皮膚の消毒はしますが、何の軟膏も使用しません

しかし、出血を起こすことは稀ですし、期間や方法を守れば感染を起こすこともほとんどありません。

胃に穴を開ける胃瘻でメスを使用する時にゼリーを使うことはありますが、ピアスと同じような方法でメスを使用せず行う時は通常使いません。

体に穴を開けるときに軟膏を使うのは、ピアッシングだけの特殊な習慣と言っても過言では無いでしょう。

さいごに

軟膏やホットソークなど、ピアッシングでは不思議な習慣が根付いていますが、どれも医学的に根拠のあるものではありません

更に用途を間違えると重篤な現象が起こる危険性もあります。

正しい知識で正しいピアッシングやアフターケアを行い、何かわからないことがあれば、必ず信頼できる先生の元を受診してくださいね。

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