【ピアスの癒着は滅多に起こらない】勘違いしやすいことと、正しい予防法|看護師が解説 | ピアスケアガイド

透明ピアスの癒着

ピアス:癒着する?透明ピアスについて

透明ピアスはファーストピアスに使えない?癒着する?埋没するって本当?
毎日交換しないといけないの!?
これ全部、大げさです。

今回は

  • 透明ピアス=癒着しやすいわけじゃない
  • 透明ピアス=埋没するわけじゃない

という点について、理由を解説していきますね(*^-^*)

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透明ピアスは癒着しやすいの?

透明ピアス

樹脂ピアスは、表面が凸凹(デコボコ)しているから、細胞とくっつきやすいので癒着や耳に埋まる原因になる、と、よくピアスについて語られています。

が、ちょっと面白い医学の文献を発見しました(/・ω・)/

表面構造では,特に粗面と滑面が細胞の接着性について比較されており,上皮細胞や線維芽細胞は滑面の方が接着が良好である

歯科インプラン トと生体軟組織(上 皮,結 合組織)と の界面

つまり、デコボコしているほうが、細胞とくっつきにくい!ということ。

ちなみに、医歯学の論文を読んでいると「濡れ性(親水性)」が高いほど、組織親和性(組織とくっつきやすい=癒着しやすい)とされています。

医療場面では、組織とくっついてくれた方が助かることが多いので、医療用素材においては、この親水性を高める実験も多くされています。

その代表がサージカルチタンです。

でも、チタンはピアスの中では神様的な存在の金属ですよね(^▽^;)

チタンは癒着しやすいからピアスに使わないほうが良いというのを聞いたことがありますか?

このように、ピアスで噂されることと、医学の論文には全く反対のことが書いてあることがあります(^^;

癒着が完成するのにかかる時間

じゃあ、ピアスでは、ツルツルの金属も、ザラザラの樹脂も、癒着しやすいの!?と思ってしまう方もおられると思いますので、癒着っていうのは滅多に起こらないんだよ~という説明をします。

まず、癒着が完成するには3日かかるとされています。

簡単に言えば、

(スタート)傷ができる
→血や体液が傷と素材をくっつける
→1~2日でくっついた体液は溶ける
→するとザル状の繊維ができる
→3日目あたり、繊維に細胞がからまる
→この細胞が増殖して強くなって≪癒着≫

という感じです!

手術のあと、昔は傷が癒えるまでじ~~っと寝てすごしたものです。

すると、傷ついた内臓同士や埋め込んだ機械がちょっとも動かずにくっついたままで、そのまま癒着してしまうケースがありました。

なので最近は、できるだけ早期から動きなさい、とされています。

管理人 じじ
管理人 じじ

そういえば帝王切開のあと、翌日朝には廊下を散歩でもしなさいとスパルタなことを言われました(^^;

ピアスの場合はどうでしょうか・・・

3日間、じっと動かさずに過ごせますか?

たぶん、寝てる間、洗った拍子など、色々な場面で動きますよね(^^;

その行為だけで十分なんです☆

皆さまが癒着と思っているのは、ほとんど「埋没」と「浸出液」です。

癒着を予防するために

毎日、1回だけでいいので、適切に洗浄すること、です(*^-^*)

つまり、洗ってあげること自体が、自然にピアスを動かすことになり、余分な体液を落とすことになります。

ちなみに、ある程度の体液は傷の治りに必要なので、カラッカラに乾燥させる必要はありません

回すのはNG

ピアスを回すことは、組織を傷つけて、必要以上の体液を露出させることになり、NGです((+_+))

癒着や体液の問題だけでなく、傷ついて弱くなった皮膚はピアスの「埋没」を起こしやすくもなります

くっついてないかな?と怖くて確認するとしても、少し前後に動かせばわかります。

決して、できかけの柔らかい皮膚細胞を犠牲にしてまで「回す」必要はないのです・・・

くっついたときの取り方

ホットソークで優しくふやかして、少しずつ動かしてみてください。

みなさまが癒着だと思っているのは、たいていが「浸出液」がくっついてしまっているパターンです。

確かに浸出液がこびりつくと、皮膚とくっついたようになってしまいますが、ふやかせば取れやすくなります(*^-^*)

ふやかして、裏表の浸出液を取り除いてから、少しずつ動かし、決して無理に回転させたりしないでくださいね(^^;

回らないのはなぜ?

ピアスが回らないんです・・・と不安に思われる方がおられます。

ピアス自体は前後に動かせますか?

動かせたら、癒着はしていません。

ピアスが良く回るのは浸出液のせいというのを以前お伝えしましたが、逆に皮膚が完成してきて患部の体液が少なくなると、回りにくくなります。

当たりまえのことなので、回らないこと自体で焦る必要は一切ないのです(^^;

医療用ピアス=大丈夫じゃない

透明ピアスの先端拡大、ギザギザ
粗悪な医療用ピアスの例

透明ピアスだから癒着しやすいという証拠も根拠もありませんが、逆に医療用のピアスだから大丈夫だということでもありません

プラスチック(樹脂)が医療用として活躍するには

生体適合性(体の一部と認識しやすいか)
生体結合性(体の組織とくっつきやすいか)
生体安全性(毒性・アレルギー性はないか)
滅菌処理耐性(医療用の殺菌に耐えられるか)
機械的特性(衝撃や曲げ伸ばしなどに強いか)

といった複数の条件があり、目的の医療機器の特徴によってどこまでクリアされているかは異なります

難しい言葉が並んでいますが、例えば、素材によっては「いかに体と癒着するか」を求めて作られている素材もあるんです…(^^;

耳に癒着されても困ってしまいますね。

また、「医療用」の周辺器具・・・例えば注射器のケースなどに使用されているものもあります。

つまり、「医療で使われているものと同じ樹脂」だけだと、使い捨ての容器かもしれないし、豊胸手術で使うような体に埋め込むものかもしれないし、血管に数日留置するようなものかもしれないし…

「それぞれの特徴」に合わせて作ってはあっても「ピアス用」かどうかはわからないんです。

上の写真のように、医療用ピアスとうたっているものも、先端がギザギザしていたり太さがマチマチであったりと、品質の悪いものも多く見受けます。

「医療用」が「ピアスに最適」という根拠はおそらく、ありません(´・ω・`)
(あれば教えて頂きたいです…調べたんですが、出てきません)

もちろん医療用=NGというわけでなく、医療用=安全医療用じゃない=危険というわけじゃないんだよ!ということです(/・ω・)/

きちんと良質なピアスを選んでくださいね☆

樹脂ピアスで多いトラブル

埋まる・癒着・膿む・腫れる

これらのトラブルは、素材というより、お手入れやピアスの長さ・大きさの選び方ミスのためだと思われます。

  • ピアスの長さや形を間違えれば埋まる
  • 体液を放置すれば固まって癒着と勘違いする
  • 過度な刺激で膿む・腫れる原因となる

結論としてトラブル回避のために気を付けることは

樹脂だからと回すのはNG
毎日無理に交換するのもNG
消毒するのもNG
医療用ピアスも100%安心できない
適切な長さ・飾りを選ぶ

という事です(*´▽`*)

特に樹脂ピアッサーのピアチェーレやぷりぴあは、軸長が7ミリと短く、飾りも小さめなので薄くないお耳の方は慎重に使ってくださいね。

埋没の予防

皮膚が弱くなったり、ピアスが短すぎて「埋没」すると、最悪病院で耳を切開してピアスを取り出す外科手術になってしまいます(´・ω・`)

お金も時間も痛みもたくさんかかります((+_+))

透明ピアスは埋没されやすい、と言われますが、これは勘違い。

金属だって、同じ条件なら埋没します。

透明ピアスは、隠す目的で使用する事が多いため飾りが小さく薄いため、埋没しやすい作りになってしまっているのです。

埋没を予防するために、

ピアスの長さを適切にする
ピアスの飾りの大きさを適切にする
圧迫に注意する
参考 適切な【ピアスの選び方】ぺージをどうぞ

などを気を付けてあげてくださいね(*´▽`*)

また

皮膚の状態を良くしておく
参考 適切な【ピアスのケア】ぺージをどうぞ

ことも、皮膚を強くして埋没を予防する大切な条件です(*^-^*)

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